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《 京都観光におけるSNS効果 》
[Vol.199/2024年04月]

京都市のオーバーツーリズムが問題となっています。

金閣寺前のバス停は一日中観光客でごった返し、地元の住人は市バスを利用することが困難な状態です。
久しぶりに祇園で食事をする機会があったのですが、帰りのタクシーは全く捕まらず仕方なくバスで帰宅する事となりました。しかもバスの車内は外国人ばかりというありさまでした。 このように京都は外国人観光客であふれているのです。

その外国人観光客の行動形態には変化が見られます。コロナ過前も外国人観光客は多かったのですが、当時は中国人、韓国人の方が多く、その観光形態も所謂ツアー観光で、バスで名所旧跡を回り、あとはお買い物にいそしむ団体行動でした。 ところが昨今は欧米人が多く、また個人旅行で観光名所を見て回るというよりは体験型のものが多いように思います。京都の文化に触れハンドクラフトを体験し、食事も団体ではなく自らの情報で穴場を探しています。 これぐらいのことはありがちと思っていたのですが、先日驚くような情報を耳にしました。 外国人観光客が夜遅くに銭湯にタクシーで乗り付けているというのです。 その銭湯は大正時代から続くレトロ感のある銭湯なのですが、所謂スーパー銭湯というところではなく普通の銭湯です。入浴料の一般の銭湯と変わりません。そんなところにタクシーで外国人観光客が乗り付けているというのです。 このような情報が一般的なガイドブックになっているわけでもなくSNS情報であることは間違いありません。またこの銭湯に限らずアッと驚くような隠れ家的な場所で外国人観光客を見かけることが多くなりました。

世の中の価値観がSNSによって大きく変化しているのを改めて認識しました。自ら求める情報は自身で検索し比較検討してから行動に移す。押し付けられた情報に踊らされることなく自ら調べ納得したうえで行動することが当たり前となりました。 振り返って我々呉服業界においても消費者は自ら情報を得ようとする傾向が多くなってきました。勧められたものを購入するのではなく、自身の欲しいものを検索し比較検討して購入する事が当たり前となってきています。勿論、知り得た情報が全て正しいものとは限りませんが、多くの情報を比較検討することでそのリスクを回避しています。また、不正確な情報もSNSによって拡散されるので当時者は気を付けなければならず嘘は通用しません。

SNSで自らが宣伝しなくとも、口コミで広がっていくものです。先述の銭湯も
大正時代から時代の流れに流されず、真面目に仕事を継続してきたからこそ今のSNS時代に脚光を浴びているのでしょう。伝統とはこのようなものなのでしょう。