スペース スペース スペース スペース スペース スペース スペース
梅垣織物 スペース
梅垣織物 会社案内 商品紹介 こばなし お問合せ リンク集 スペース
梅垣織物 スペース

facebook


UMEGAKIORIMONO
online

ときどき日記

《 バックナンバー 》

西陣について

帯の素材

製作の行程

織物組織(綜絖)

織物組織(他)

着物(友禅)

和装産業について 一

和装産業について 二

和装産業について 三

消費者の立場 一

消費者の立場 二

(5)


展覧会やイベント 一

(9)


展覧会やイベント 二

(0)


その他のこばなし

その他のこばなし

その他のこばなし

その他のこばなし

その他のこばなし

(6)




《 年 別 》














《 ジレンマ 》
[Vol.124/2017年11月]

十月、十一月と着物シーズン到来と共に百貨店や小売り屋さんへ展示会のお手伝いに行くことが多くなりました。
呉服の販売に於いては様々な形態が存在しています。百貨店、ナショナルチェーン、ローカルチェーン、家業的小売り屋など既存の店舗販売に加え、近年ではインターネット販売も急速に普及してきました。 様々なビジネスモデルがあり、それに応じた価格が存在します。原則的にメーカーには価格決定権は有りませんので、お手伝いに行ってもその場の価格で対応しなければなりません。

昨今の情報化社会の進歩は目覚ましく、十年程前なら「呉服を購入するような人はパソコンなんか触れない」と言われていましたが、現在では余程のご年配でない限りスマホを持っておられます。そして好むと好まざるにかかわらず膨大な情報を持っておられます。 この情報化社会における呉服業界の立ち位置が難しいのです。 技術の進歩により社会生活は豊かになり便利になります。そしてその現象により衰退して行く部門があるのも事実です。

呉服に限らずどのような商品に於いても生産、流通、小売りの各分野において革命的な変化が起きつつあります。 革新的機能を有する商品であれば、便利になる程需要は増します。しかしながら呉服を含む美術品や工芸品に於いては機能的な進歩など有り得ません。したがって一般商品とは異なった特殊な販売システムが存在できたのです。

しかし現在はそのシステムに情報革命という大波が押し寄せています。 嗜好品である呉服を販売するためには消費者が納得できるサービスが必要であることは事実です。商品説明はもとより消費者の購買意欲を喚起する事象が必要なのです。 それに対する費用が商品に対してどれくらいが適正なのかは誰にも判断できません。 消費者が納得する事だけが答えですが、生産者の立場に立つと商品本体の価値とそれを販売するための経費の価格にジレンマを感じる事が多々あります。

ただ、私のような生産部門の人間が小売り部門にお手伝いに行くと自身の想像以上に間接経費が掛かっていることを目の当たりにします。 ネット販売を主軸としていた小売店が展示会販売に力を入れ始めている状況を考慮すれば 消費者が求めているのが商品そのものであるのか、それに付随するサービスを含めたものなのかを判断することは難しく、また消費者個々の想いも異なる事も事実でしょう。 メーカーとして呉服市場の変化に対応するために販売現場にお手伝いに行くようになりましたが、それによって様々なジレンマを感じる昨今です。