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ときどき日記
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| 《 成人式 2026 》 |
[Vol.220/2026年02月] |
今年も成人式に取材に行きました。
先月12日に「みやこめっせ」で行われた成人式の晴れ着姿を取材に行きました。 十五年以上、毎年欠かさず取材させてもらっています。
振袖もその年月に応じて色柄の流行がありますが、今年は古典回帰が多かったように思われました。 十五年前はインクジェットの草創期で今までにはなかったパステル調の色合いがモードとなっていました。朱色や青磁色といった日本の独特の和の色彩ではなくピンクやブルーといった色調の明るい洋風ものが流行っていました。
所謂、古典の色ではないパステル調の色合いは今までにない明るさがありインクジェットという新たな生産技術とも相性が良かったように思えます。
その後は白地の淡彩な着物に黒地や銀地の帯といった無彩色の振袖がブームとなり、我々世代からすると艶やかさや可愛らしさに欠けるような気がしましたが、当節の若者にはかっこいいと評価されたようです。
このモノトーンの傾向が今年も主流と思っていたのですが、今年は古典柄の振袖が多かったように思われました。インクジェットの技術も高まり、パステルな色合いだけでなく重みのある色彩も染められるようになったのも一つの要因かもしれません。
柄も古典の小袖や花柄が多くみられ古典回帰がブームになってきたように思われました。
また、成人式以降の振袖販売業者によるSNS等にコマーシャル発信を見ても古典回帰が多く、来年以降もこの傾向が続くように思われます。
着物業界、とりわけ振袖を主力に販売している業者は意図的に流行をつくり人気モデルやSNSで周知して同業他社との競争にいち早く勝ち抜こうとしています。
アパレルファッション業界であれば当たり前の戦略でそれを和装振袖業界に持ち込み振袖専門販売店として成長してきました。
しかしそのような戦略も行き着くとこまで行ってしまい、白無垢や洋装感覚の振袖となりましたが、原点にかえり古典が見直されたのではないでしょうか。
古典とは時代を超越して評価され、普遍的な価値を待ったものを基本とし、そのエッセンスを現代に生かすことを意味します。 着物産業が伝統産業とすれば、時代を超越して評価されてきた古典が、これからの世にも評価され続ける事を願います。
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